オーロラ撮影最終日(その1) [オーロラ撮影]
オーロラ観測も今日が最後。昨日までの撮影で皆かなり満足していたので、比較的余裕の面持ちで迎えのバスに乗り込んだ。
夜22時ホテルを出発。出発直後は疲れからか、皆静かに到着までの時間を過ごしていたが、移動中徐々にオーロラが現れ始めたため、頭上でどんどん大きくなるその輝きを、窓に張り付いて皆夢中で追いかけていた。
観測地へ到着し駐車場に降り立つと、既に頭上には大きく弧を描く、おだやかな動きのオーロラが空を覆っていた。
ガイドの女性も、”もう何年もここにいますけど、こんなにすごいの初めて~!”と、興奮気味に声を上げる。メンバーは皆重い機材を担いで、今日の撮影基地となるドームまで一目散に走った。
皆が息を切らしながら、まるで競争するかのように急いで機材を準備する。私はというと、Tokina11-16mmをつけようかと考えていたが、全天を覆うそのとてつもないボリュームをおさめようと、まずは友人から借りてきた魚眼をつけて撮影することにした。
この間にもオーロラは我々の頭上で次々とブレイクアップし、あたりからは歓声があがった。
開放F値がわずかに暗いこの魚眼レンズだが、8秒弱の露光で空を覆う雄大なオーロラを見事に捕らえてくれた。しばらくこのレンズで撮っていたが、そこはやはり借り物。長時間外に出しておくことが心配だったので、およそ6分で選手交代とした。
気兼ねなく使える自分のレンズに交換したところで、湖が見える丘まで出てみることにした。
周りに高い木が無いため遠くまで見通せるその丘の上からは、今回一番撮りたかった細い針状のオーロラが遠くに光り輝いていた。また、オーロラの一番下の部分がピンク色に輝く姿も捉えることができた。これは強いオーロラのときによく見られる現象だ。
遠くだけでなく、頭上では規模は小さいものの、絶えずブレイクアップを繰り返している状態。もうこのあたりでは寒さを忘れて夢中でシャッターを切っていた。
贅沢な話であるが、オーロラだけを撮っているのも少し飽きてきた。そこで、枯れ枝をからめて撮ってみた。
丘の上からは、赤い色を戴いたカーテン状のオーロラを捕らえることができた。残念ながら、我々のいる場所からは若干遠いようだ。
ここまで約1時間半。寒さを忘れて撮影していたが、そのままでは顔の一部など露出している部分が凍傷になる恐れもある。このままマイナス30度以下の屋外に長時間いるのは危険だと気がついた。まだオーロラは出ているが、一度ドームへと戻り暖をとることにした。そしてちょうど小腹がすいたので、皆で楽しく語り合いながら、カリブーのスープとパンの夜食で温まると同時に腹を満たす。このあとの撮影に備えて力を蓄える....そんなひとときの休憩だった。
<つづく>
夜22時ホテルを出発。出発直後は疲れからか、皆静かに到着までの時間を過ごしていたが、移動中徐々にオーロラが現れ始めたため、頭上でどんどん大きくなるその輝きを、窓に張り付いて皆夢中で追いかけていた。
観測地へ到着し駐車場に降り立つと、既に頭上には大きく弧を描く、おだやかな動きのオーロラが空を覆っていた。
ガイドの女性も、”もう何年もここにいますけど、こんなにすごいの初めて~!”と、興奮気味に声を上げる。メンバーは皆重い機材を担いで、今日の撮影基地となるドームまで一目散に走った。
皆が息を切らしながら、まるで競争するかのように急いで機材を準備する。私はというと、Tokina11-16mmをつけようかと考えていたが、全天を覆うそのとてつもないボリュームをおさめようと、まずは友人から借りてきた魚眼をつけて撮影することにした。
この間にもオーロラは我々の頭上で次々とブレイクアップし、あたりからは歓声があがった。
開放F値がわずかに暗いこの魚眼レンズだが、8秒弱の露光で空を覆う雄大なオーロラを見事に捕らえてくれた。しばらくこのレンズで撮っていたが、そこはやはり借り物。長時間外に出しておくことが心配だったので、およそ6分で選手交代とした。
気兼ねなく使える自分のレンズに交換したところで、湖が見える丘まで出てみることにした。
周りに高い木が無いため遠くまで見通せるその丘の上からは、今回一番撮りたかった細い針状のオーロラが遠くに光り輝いていた。また、オーロラの一番下の部分がピンク色に輝く姿も捉えることができた。これは強いオーロラのときによく見られる現象だ。
遠くだけでなく、頭上では規模は小さいものの、絶えずブレイクアップを繰り返している状態。もうこのあたりでは寒さを忘れて夢中でシャッターを切っていた。
贅沢な話であるが、オーロラだけを撮っているのも少し飽きてきた。そこで、枯れ枝をからめて撮ってみた。
丘の上からは、赤い色を戴いたカーテン状のオーロラを捕らえることができた。残念ながら、我々のいる場所からは若干遠いようだ。
ここまで約1時間半。寒さを忘れて撮影していたが、そのままでは顔の一部など露出している部分が凍傷になる恐れもある。このままマイナス30度以下の屋外に長時間いるのは危険だと気がついた。まだオーロラは出ているが、一度ドームへと戻り暖をとることにした。そしてちょうど小腹がすいたので、皆で楽しく語り合いながら、カリブーのスープとパンの夜食で温まると同時に腹を満たす。このあとの撮影に備えて力を蓄える....そんなひとときの休憩だった。
<つづく>
はぁ〜、もう…、言葉も出てこないくらい感動しました〜〜@@
オーロラにもいろんなパターンがあるんですね^^
by ルッコラ (2009-04-08 01:55)
細い針状のオーロラがすんごい気になります!!
どこか別の惑星にいるかのような美しさですが、地球なんですねー。
なんだか感動してしまいました(ノД`)
いつか降り立って、見てみたいです。
by Kimi (2009-04-08 16:36)
もー大感動! ヾ(*´∀`*)ノ
2枚目の魚眼撮影が、オーロラが降って来るようで良いですねー。
沢山の写真を、スライドショーで動いている感じで見てみたいです(笑)
一度はオーロラを見に行ってみたい気分が、再燃してきました。
(^O^)
by Takaaki_Naoko (2009-04-08 18:18)
わーわー!もう言葉が出てこないくらいの美しさにうっとりです(人´ω`*)
オーロラのカーテン見事ですね☆
色はこんな風に緑色に見えるのですか?
星の中の空一面のオーロラ見てると宇宙の中にいるような感じがしてきます~♪(>v<*)
魚眼大活躍ですね(♛v♛)b
めちゃめちゃ素敵ですっ!
by がぁこ (2009-04-08 18:19)
ルッコラさん
細かったり平べったかったり、まっすぐだったり渦を巻いていたり...
ほんとに見ていて飽きないんですよ~^^
by IsPhoto (2009-04-09 20:00)
Kimiさん
数秒のシャッターで、細い針をとらえるという、銀塩のころからの夢がちょっとかなった瞬間でした。ゆるやかに揺れるオーロラもいいですが、私はやっぱり細いシャープなオーロラが好きです。
ほんと、”ここはどこ?”って感じでした。あるいみanother planetな感じかもしれませんね^^
by IsPhoto (2009-04-09 20:05)
Takaaki_Naokoさん
ほんと、魚眼借りて正解でしたよ。
>沢山の写真を、スライドショーで動いている感じで見てみたいです
う~ん、やっぱりそう思います?今回は色んなアングルで撮りたかったので、定点観測的な撮影をしてこなかったんですよねぇ。次回があれば、挑戦したいものです。^^
by IsPhoto (2009-04-09 20:11)
がぁこさん
今回のツアーで良く見えたのは、緑~白緑のものが多かったです。黄色っぽい緑とか、真っ赤!ってのもあるようですが、残念ながら私は見たことがありません。
オーロラの一番下は100km上空。一番上は300km上空。そしてその向こうには何千光年の彼方からやってくる星の光。すごい距離を眺めていることにあらためて感動しましたヨ!
by IsPhoto (2009-04-09 20:15)
写真をみただけでも感動して鳥肌がたちました!
死ぬまでには生で見てみたいです。
by Zn (2009-04-12 00:02)
Znさん
今はツアーもたくさん出ていますし、昔よりずっと気軽に行けるようになりましたので、ぜひ一度!
by IsPhoto (2009-04-12 08:43)
こんにちは。
全くすばらしいものですね。
何年ぶりかの当たり年というのもラッキーでしたね。
4枚目が最高。オーロラって言ったらこのイメージですものね。
こんなので囲まれたら天国に上ったような気分かも。
by sig (2009-04-15 17:41)
sigさん
この時は、太陽活動は極小期に近いところでしたが、どうしてどうして、オーロラオーバル(オーロラ帯)の真下にあるイエローナイフでは、こんなにもたくさん出てくれました。太陽活動の状況だけでは、予測できないところも、オーロラの神秘ですね。
by IsPhoto (2009-04-15 19:51)
いつか行ってみたいなあ~
綺麗ですね。。
by sazan (2009-06-16 19:39)
sazanさん
ありがとうございます。
私も勢いで(^^; 行ってきました。
by IsPhoto (2009-06-16 19:56)