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家具のオークション in コペンハーゲン [欧州旅行2009]

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コペンハーゲン到着は夜。まずは翌日からの過密スケジュール(?)に備えて早めに寝ようと思いました。
しかし、なんせ久しぶりのコペンハーゲン。奥様はわくわくで、いてもたってもいられないようです。ホテルは王立劇場のすぐ近くにとってありましたので、まずはNyhavn(ニューハウン)の夜景を見に散歩しました。

翌朝早起して、ボリュームたっぷりの朝食で元気をつけます。
友人Jさんは、仕事で出会ってからもう12年来の付き合い。今回も目いっぱい案内してくれるらしく、朝10時にはホテルに迎えに来てくれるとのこと。
5分前にロビーへ降りると、すでにエレベータの前にJさんが.....。
日本では恥ずかしくて出来ないだろう”熱き抱擁”で、4年ぶりの再開を喜びあいました。

家具好き同士、今日は我々をどこへ連れて行ってくれるのか、すでにプランは固まっているようです。
まずは最近話題の、家具を扱うネットオークション会社の倉庫を見に行きました。




冒頭の写真は、この会社Lauritzの倉庫です。外観は北欧のふつーの倉庫ですが、中に一歩入ると、アンティーク家具の持つ独特な香りが漂っていました。
ここはネットオークションに出品中の品物を、実際に見ることが出来ます。館内各所にはPCが用意されていて、実物を見て気に入ったら、すぐにそこでMyPageにログインしてBidすることも出来ます。

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中に入ってすぐ、とても気になるものを見つけました。デンマークを代表する照明、Louis Poulsenのアンティークです。
Estimates(予想落札価格)は、20,000DKK(およそ37万円)。

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ハンス・ウェグナーデザインの、Yチェアも出ていました。こちらはちょっと程度が悪いようで、比較的手ごろな値段でした。

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アルネ・ヤコブセンのアントチェアも、5、6脚とまとめて出品されています。セブンチェアも多いようです。
デンマークでは、こうした自国有名デザイナーの家具を使っている会社が多くあり、それらが倒産するなどして、こうしてまとまった数の椅子等が出品されることも多いとのこと。
私が以前おじゃました取引先の社員食堂も、200以上はあろうかという真っ赤なセブンチェアで埋め尽くされていて、圧巻の空間だったことを思い出します。

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絵画やポスターアートなどもこのように大量に出品されています。

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奥の方へと進むと、驚きのデザインが目に飛び込んで来ました。こんなピアノ見たことありません。あまりにコンパクトで美しいデザイン。よく見ると、デザイナーはPaul Henningsenとあります(また驚き!)
Jさんも、Paul Henningsenが照明だけでなく、ピアノまでデザインしていたとは知らなかったと言います。
鍵盤を叩いてみると、アンティークピアノらしい、ややか細く寂しげな音色が響きました。
このサイズは日本の住宅事情にもぴったり!これはほしい!と思ったものの、どうやって日本まで運ぼうか、調弦を請け負ってくださるところはあるのだろうか....、うちはマンションだから、サイレントピアノでないと....など、....色んな困難が頭をもたげ、購入は見送りました。(Jさんが”落札しておけば、うちの倉庫にでも一時保管しておくけど?後で送る手はずすればいいじゃない?”と言ってくれたりもしていたので、あとでちょっと後悔しました。)

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あっという間に1時間近くが過ぎ、最初の目的地であるこの店を後にすることにしました。

[Lauritzに関する感想]

1,日本のオークションサイトでは、安いものだらけで本当にほしいこういう家具がほとんど見つからないが、ここはそんな寄せ集めのリサイクル店でなく、どれも非常にクオリティの高いものばかり。

2,オークションに出ているものの実物を見て決めることが出来るのは大変ありがたい。
家具などは傷み具合が気になるが、やはり実物を見ないとわからないですね。

3,Lauritzを見学し、さらにこの後6件のお宅訪問をしてあらためて感じたが、デンマークの人は、価値あるもので、古いものをとても大事にするということ。またそれを飾っておくだけでなく、実際に使って楽しむ。古い椅子しかり、50年以上経ったロイヤルコペンハーゲンしかり....
冬の長いデンマークだから、家の中で幸せに過ごす方法の一つとして、そういう感覚が一般化しているのだろうか。

Lauritzを出て少し行ったところにある”新品”の家具屋さんBRDR FRIIS MØBLERもちょっとのぞいてみることにしました。
こちらはぱっと見日本にもよくあるインテリアショップですが、デンマークの有名家具が大量に展示されていて、かなりの見応えがあるお店でした。

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前回行ったPaustianも行ってみたかった気もしますが、今回は時間の関係でちょっと見送り。

そして、雨の中をオードルップゴー美術館へと向かいます。


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コメント 5

Kimi

水色のありんこチェア、カワイイー♪
ピアノすっごく素敵ですねー(^^)
Paul Henningsenってピアノまでデザインしてたんですか(@_@)
知りませんでした。すごい貴重な掘り出し物だったのでは?
by Kimi (2009-10-26 22:48) 

IsPhoto

Kimiさん
色んな色のありんこチェアがありましたよ。
あと、日本ではほとんど見かけない、3本脚のものも....
知り合いに連れて行っていただいたおうちにも、3本脚がありました。
(この素敵なおうちの写真も後日Upします。)

ピアノねぇ。すごいでしょ?
帰国したときにはオークションが終わっていたので、はたしていくらで落札されたのか、わからないままです。
英語版YahooやGoogleでも検索ヒットしないので、けっこう貴重だったのかもしれません。自分で使うことだけでなく、売るために買っても良かったかな?と、ちと後悔しております。
by IsPhoto (2009-10-26 23:40) 

Kimi

ブロクルにメッセージ送りました〜♪
by Kimi (2009-11-01 00:48) 

BlackTiger

小さなピアノ、オルガンのようなサイズですが、おしゃれですね。
日本は不況も手伝ってなんでも安売りですが、安かろう悪かろうなものも多いですね。
by BlackTiger (2009-11-03 20:30) 

IsPhoto

BlackTiger さん
このサイズでも、ちゃんとピアノでしたよ。驚きです。
リーマン以降の為替相場で、弱いデンマーククローネ...ってのが露呈してしまってから、あちらでも決して景気が良いわけではないのですが、だからこういうオークションが人気になるのかもしれません。でも、出ているものがすごくしっかりしていて.... ”デザイン”というものに対して、正しくリスペクトしているなぁと感じました。
by IsPhoto (2009-11-04 00:22) 

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