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テザー撮影のもう一つの使い方 - Lightroom3 [写真]

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次回撮影に備えて機材の点検をしていたら、画像に写りこむゴミを発見した。
いつもは銀座に持ち込むのだが、時間が無い場合などは自分でブロアを使って清掃している。今回のものは糸くず状のごみで、ブロアでも十分清掃完了しそうだった。そこで持ち込まずに清掃してみることにした。
今まではブロアでゴミを飛ばしてから撮影し、カードをPCで読ませては画像を確認するという作業の繰り返しだった。発売日に購入したばかりのLightroom3は現像作業でどんどん活用しているものの、新しく追加されたテザー撮影の機能は、たまたまそういう撮影が無かったので使っていなかった。テザー撮影は以前書いた記事の通り物撮り等で威力を発揮する(もちろんファッションポートレートなどでも別の意味で有効だ。)。
しかし撮影した画像を即座にPC画面で確認することが出来ることで、カードを抜いたり挿したり繰り返す必要が無く、清掃時のゴミ確認でもとても活躍するはずだと思い、試してみた。
 

 
 
本記事は、私が個人的に試した方法を紹介したものであり、すべてのカメラまたは機材においてカバーできるものであるとは限りません。また、センサーは非常にデリケートで傷がつきやすいため、クリーニングは自己責任で行う必要があります。また、センサークリーニングの方法については、メーカーによってその水晶方法が違います。それぞれの機種のマニュアルをお読みく頂くことをお勧めします。自信の無い方は、カメラメーカーのサービスセンターなどに依頼されることをお勧め致します。なお、本記事において紹介させて頂きました方法を試みた場合に発生するいかなる損害も、当方では責任を負いかねます。誠に申し訳ございませんが、あらかじめ、ご了承ください。

(以下Windows版での手順... Macはまだ試していません。MacはLightroom2のままなので...)
 
まずはLightroom3でテザー撮影がサポートされるカメラの機種を確認。現在CanonおよびNikonのカメラがサポートされているようだ。(サポートされている機種はこちら
 
100719-LR3-1.jpg
 
私の場合、スチレンボードをターゲットに使っている(新しくて傷や黄ばみのないもの)。本来光量が均一になるように、ターゲットの両側からストロボを焚くなどすると良いのだろうが、今回はあくまでゴミの確認だけなので、簡単に蛍光灯スタンドで照らす程度にしておく。なお、カメラのマニュアルに、これら撮影ターゲットに関して記述がある場合があるので、そちらを参考にされることをお勧めする。今回使用したNikonの場合、マニュアルに”イメージダストオフデータの取得”に関するページがあったので、そこに記載されているターゲットの撮影方法を参考にした。

100719-LR3-2.jpg
  
今回使用したカメラでは、USB接続時はクリーニングミラーアップが出来ないので、作業の途中にUSBとPCの接続を切る必要が出てくる。接続しなおすたびにPC側で自動再生のダイアログが出てくるのではわずらわしいので、まずは”コントロールパネル>自動再生”の設定で、カメラが接続された場合の動作を”何もしない”に設定しておく。
(注:一度接続してからでないと、このウィンドウにデバイスとしてリストアップされない。)

Lightroom3を起動し、カメラとPCをUSBで接続したら、カメラの電源を入れる。

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Lightroom3の”ファイル>テザー撮影>テザー撮影を開始...”をクリック。

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テザー撮影の設定ダイアログが開くので、各種設定を入力する。
情報セクションの、メタデータ、キーワードは、単なるテスト撮影なので特に入力する必要は無いだろう。
OKを押すと、テザー撮影のダイアログが表示される。
ターゲットの白を画面一杯に捉えて撮影。

100719-LR3-5.jpg

一枚目の撮影が終わると、Lightroom上に撮影画像が表示される。一見するときれいなようだ。
この時はほぼグレイバランスが取れていたが、念のためこの段階で”ホワイトバランス選択の”スポイトを使ってグレイバランスを取っておく。

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ゴミをより見えやすくするために、ヒストグラムのに現れているあたりのコントラストを上げるように、トーンカーブを調整する。
さらにテザー撮影のダイアログにある”現像設定”を、”前回と同じ”にセットする。これで取っておいたグレイバランスやトーンカーブの設定が以降の撮影にも反映される。

100719-LR3-8.jpg

このようにトーンカーブを立てることで、このようにゴミの場所がわかりやすくなった。ただし、ここで行っていることは、あくまでゴミを目立ちやすくするためだけに行っている事。これだけ立てたカーブの状態ですべてのゴミを取るのは時間ばかりかかってしまうし、なによりこんなとんでもないトーンカーブの状態で撮影は行わないので現実的ではない。

100719-LR3-7.jpg

ここで、それぞれの機種のマニュアルに従ってクリーニングを行う。
私の場合、まずはカメラに搭載されている”イメージセンサークリーニング”の機能を使ってクリーニングを実施している。しかしこれを何度か実行しても変わらない場合、いよいよブロアの出番となる。

今まではこの段階で、ブロアで飛ばしては撮影、カードをPCに入れて画像を開いて...またクリーニングして撮影して...の繰り返し。とても手間がかかったが、テザー撮影にすることによって、かなり手間が省ける。カードからPCへのコピーが必要無いのはとても楽だ。また、今までの撮影画像がサムネイルに並ぶので、これらを比べることで、クリーニングの効果を見ながら進めることが出来る。

今回は結構大きな糸くずのようなものだったので、ブロアで飛ばして完了。

100719-LR3-9.jpg

最後は、Lightroom3の方で、”ファイル>テザー撮影>テザー撮影を停止”をクリックし、カメラの電源を切ってからPCからカメラと接続しているUSBケーブルを抜き、クリーニングは終了。

Lightroom3での初めてのテザー撮影がゴミ取りとは、なんだかとても残念(?)な感じだが、それでもLightroom3のテザー撮影機能は簡単で非常に使いやすいと感じた。今後のテザー撮影は間違いなくLightroom3で行うことになるだろう。

 
 



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コメント 4

cjlewis

なるほど~

by cjlewis (2010-07-20 16:16) 

えがみ

CanonならDPP、Nikonなら別売りのカメラコントロールで同じようなことが出来そうですよね。
最近ならEye-Fiも良さげです。

by えがみ (2010-07-21 00:11) 

IsPhoto

cjlewisさん
ま、そんなこんなで色々試しています。
by IsPhoto (2010-07-21 01:29) 

IsPhoto

えがみさん
DPP(EosUtility)はいいとして、NikonカメラコントロールProはそれだけの機能で値段が...(笑)
Eye-Fiも11nに対応したので、そろそろいいかもなぁと思っていますが、実データをWiFiで送るのは、やっぱりスピードの点でつらい気がしています。
ま、LR3でのテザーは手軽なところが良いですよ。
by IsPhoto (2010-07-21 01:31) 

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