SSブログ

写真展 カナダ極北の四季 - オープニング [オーロラ撮影]

100721-Aurora1.jpg

7/21より始まった写真展 カナダ極北の四季の初日、オープニングに行ってきた。
カナダ、ノースウェスト準州の自然を紹介するという趣旨のようだったが、クオリティの高いオーロラの作品が多数展示されている。
 
田中雅美氏の挨拶で始まったオープニングパーティには、多くの人が集まっていた。

100721-Aurora2.jpg

今回の写真展では、以前の記事で紹介したツアー中に参加者が撮影した作品も展示されている。中にはデジタル一眼を買って写真を始めたばかりという方の作品もあったが、”初めてのオーロラ撮影?”と驚くような作品だった。初心者でも素晴らしい写真が撮れるのは、撮影された方の優れたセンスによるものだろうが、とても詳しく分かりやすい田中先生のレクチャーによるところも大きいのかもしれない。私の場合も初めてのオーロラ撮影で、フィルム、デジタルともその光をすぐに捉えることが出来るようになったが、氏にレクチャーしていただかなければ、こうは行かなかったのではと実感している。

今回のオープニングパーティでは、ツアー参加者の作品の中から、ノースウェスト準州観光局のRON氏によって2点の優秀作品が選ばれ、表彰が行われた。

100721-Aurora5.jpg

100721-Aurora3.jpg

会場には多くのオーロラ作品が展示されていたが、中でも会場奥に設置されたモニターに映し出される360VRの作品はとても興味深い。アングルとか構図と言った一般的な写真の概念を覆すかのような作品は、写真とは何であるかということを今一度考える導火線のようにも感じた。展示されているモニタは、”お手を触れないでください”となっているが、実は多くの作品が用意されているので、ぜひ会場の方(田中先生も在廊されていることもあるようだ)に声をかけて、様々な作品をご覧になっていただきたい。

360VRは、”写真じゃない”、”動画作品じゃない”と言われることもあるが、私は表現方法として非常に面白いと思っているし、いつかトライしてみたい技法だ。田中先生に教えてもらった非常にクオリティの高い360VRの例をご覧いただきたい。マウスをドラッグして、あたりを見回してみると、まるでその場にいるかのような臨場感で、360VRに対する先入観を変えさせられた作品だ。

http://www.360vr.com/2010/01/2010-times-square-midnight-krpflv/index.html

100721-Aurora6.jpg

オーロラだけでなく、ノースウェスト準州の自然を題材にした作品も多い。このコーナーの一番上に展示された真っ白な樹氷の世界を表現した作品は、とても気に入った一枚だ。

100721-Aurora4.jpg

もうひとつ驚いたのは、この一番上の作品。とてもクオリティ高くオーロラが表現されていた。知人のKさんが撮影されたものだが、ノイズが出やすい赤いオーロラの部分が非常にクリアできれいな上、木の枝の一つ一つが緻密に表現されている。強いオーロラの時でないと捉える事が難しいオーロラの針状のすじもとても美しい。聞くと、なんとISO12800(!?)での撮影だとのこと。機種はNikon D3s。オーロラ撮影において大敵となるノイズだが、高感度撮影におけるノイズの少なさだけでなく、シャドウの階調の豊かさに驚いた。ちょっと前は5Dmk2が最強だねなどと話していたが、現状オーロラ撮影ではD3sは最強かもね...などと、友人と話しながら作品を鑑賞した。

写真展 カナダ極北の四季 は、7/30(金)まで、新宿コニカミノルタプラザ(高野ビル4F)で開催されています。



参考リンク:

田中雅美氏ブログ http://360vr.seesaa.net/
最新エントリーには、今回の会場を撮影した360VRが掲載されています。

コニカミノルタプラザ
http://konicaminolta.jp/plaza/index.html
http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2010july/gallery_a_100721.html

本ブログ内 オーロラ関連記事 http://isphoto.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300474342-1





nice!(12)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 12

コメント 6

cjlewis

ISO12800!?
す、すごい!フィルムカメラでは実現できない世界ですね。

オーロラ、見たことすらないのですが、
撮影してみたいです!

by cjlewis (2010-07-23 14:19) 

IsPhoto

cjlewisさん
トライX400を1600に増感しただけでも"すげー"って思っていた頃が懐かしいです(笑)
最近のデジタル一眼なら、ちゃんと条件を設定出来ると、初めてでも意外と簡単にオーロラは写せちゃうのですが、帰ってデータをじっくり見てみると、もっとああしたいこうしたい…と思ってしまいます。
それでハマって何度もかの地へ行く知人の多いこと多いこと(笑)
by IsPhoto (2010-07-23 21:06) 

えがみ

NikonのDSLRは高感度がダメダメと言われ続けてきたからでしょうか今ではとてつもない性能になりましたよね。
max ISO102400のD3sは撮れない世界が無さそうです。

by えがみ (2010-07-24 23:13) 

IsPhoto

えがみさん
Nikonの低ノイズ性はすごく改善されましたね。
以前はCanonが断然強かったんですが。
ある写真家は、102400で夜11:30まで飛行機の撮影が出来たと興奮気味に語ってくれました。
by IsPhoto (2010-07-26 21:53) 

sig

微弱な光がこんなにも美しく写るとは信じられません。
「トライX400を1600に増感」・・・懐かしい手法です。
by sig (2010-08-04 22:52) 

IsPhoto

sigさん
増感懐かしいですよねぇ。
デジタルになってから、オーロラ撮影はかなり敷居が低くなりました。
by IsPhoto (2010-08-06 22:15) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。