SSブログ

写真展 鹿野 貴司 - Beijingscape in epsite [写真]

101029-china-0.jpg

鹿野貴司氏の写真展「Beijingscape」、オープニングにおじゃました。
ご本人へのご挨拶を...と思ったが、たくさんの方に囲まれて近付けない程多くの人。
まずは作品を拝見させて頂くことにした。
 
実は氏の作品を写真展で拝見するのはこれが初めてだった。
いただいたご案内のハガキには、「赤」が印象的な写真が使われており、その鮮やかな色彩の前に、一人の少女が、恥ずかしがっているのか、はたまた泣いているのか、はたしてどうなんだろう?と、非常に興味を惹かれる一枚だった。
そして会場で圧倒されたのは、冒頭の写真の通り、圧倒的な枚数でこれでもか!と訴えかけてくるような北京の日常の風景。

実のところ、中国で撮影された作品は、今までにも色んなところで見ているし、自分が一度も中国に行ったことが無いということもあるのかもしれないが、私にとってそれほど興味を惹かれる対象でもないし、それらが写っている写真...というのもまたしかり。

しかし、そういった先入観は見事に打ち砕かれた。今までに見た中国やアジア各国を題材とした写真の多くは、老人や子供のポートレートであることが多かった。それはそれで様々な事を物語るものであろうが、それらとはあきらかに違う印象を、氏の写真に感じた。それは、一枚一枚、どれもが絶妙なタイミングで捉えられた写真で、”瞬間”の面白さが満載だったということ。時間を感じるとか、音が聞こえそうとか、はたまたにおいが感じられるとか、そういう基軸で見る写真の感覚とは別に、写真ってやっぱり”瞬間を捉える”ものなのだと改めて感じさせられた。そして、やはり「赤」の美しさがひときわ印象に残った。
ちょっとこわそうな男性の表情もあれば、恋人に寄り添い笑顔を見せる女性。お店のなかからこちらを伺うような視線の店員...中国に対して感じていた画一的なイメージとはまた違った世界が、その”絶妙なタイミング”で捉えられた多くの写真から浮かび上がって来るかのように感じられた。


101029-china-1.jpg

さて、オープニングパーティーが始まった。
鹿野氏の挨拶に続き、様々な方々の挨拶。と、言うよりも、鹿野氏とその御招待客のトークショー的な感じで進行していくところが面白い。
上の写真は、その模様を撮影するお二方を絡めて撮ったもの。秘密兵器を使用してのハイアングルからの撮影や、ローアングルと様々な角度からパーティーの模様を撮影しておられたので、その撮影の仕方をとても興味深く拝見していたら、それぞれローアングルで狙ううちに、ほぼ同じ位置に集まって来られて撮影されているのが面白かった。お二方それぞれ、ほぼこの時のカットをBlogに載せておられるようですのでご紹介。

土屋勝義さん : http://tsuchiya.blog.so-net.ne.jp/2010-10-29
小澤太一さん : http://ameblo.jp/kozawataichi/entry-10691488580.html

101029-china-2.jpg

今回の写真展でもうひとつ面白かったのは、記念撮影コーナーの存在。
"バーチャル天安門広場”と称されている様子。多くの方がこのコーナーで楽しそうに撮影されていた。この企画、来場者にかなり好評のようでした。

101029-china-3.jpg

多くの来場者と絶え間なく挨拶をして回る鹿野氏をようやくつかまえ、作品の前で記念撮影。
いつもながら、カメラを向けると何かやってくれる。本当にユニークなキャラの写真家だ。
以前撮ったスナップも、だいたいこんな感じ(笑)



鹿野貴司氏のブログ
http://blog.tokyo-03.jp/blog/


鹿野貴司写真展 - 「Beijingscape」

会期:2010年10月29日(金)~11月11日(木) 10:30–18:00
(最終日は15:00まで)
会場:エプサイト
休館日:日曜日、夏季、年末年始
入場無料
〒163-0401 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1階
http://www.epson.jp/epsite/

エプソンプロセレクションブログ
http://proselection.weblogs.jp/epson_proselection_blog/



nice!(19)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 19

コメント 2

cjlewis

”瞬間”の面白さが満載、、、
とっても興味ひかれます。
動的な写真も、静的な写真も、
結局ここが写真の醍醐味ですよね。
自分のイメージした世界、自分が表現したいものを
いかに「絵」にできるか。。。

う〜ん、会期、短いなあ。。。
by cjlewis (2010-10-31 16:55) 

IsPhoto

cjlewisさん
>”瞬間”の面白さが満載、、、
>とっても興味ひかれます。

そうなんです。この”瞬間”こそが、今回一番感銘を受けたところです。
同じ被写体でも、独自の感性を持ってのぞむことが、こんなにも
大切なことなんだとあらためて教えて頂いた気がしました。
本当に印象的な写真展ですので、ぜひ!

また、鹿野氏の別の写真展が11/19から開催されるとのこと。
そちらも楽しみです。
鹿野貴司写真展
『甦る五重塔 身延山久遠寺』
http://www.kuonji.jp/topics/101119_shikano_ginza.htm

by IsPhoto (2010-11-01 21:40) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。