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写真展めぐり - 2009.7.4 [写真]

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 ようやく”梅雨の合間”となった休日を、写真展ざんまいですごしてみた。

東京都写真美術館と、中野のギャラリー冬青とはしご....

最初は東京都写真美術館

3F:東方へ - 19世紀写真術の旅
2F:プレスカメラマンストーリー
B1F:世界報道写真展

と順に回った。

今回の展示はどれも興味深いものであったが、”東方へ”は19世紀末頃の数々の写真....鶏卵紙へのプリントに、手彩色された写真は興味深い。当然トーンしか出せない写真しかない時代、写真家(当時は写真師)はこんなにも色を手にしたかったんだなぁと感慨しきり。

プレスカメラマンストーリーでは戦争の記録が多く展示されていた。芸術的なものというよりも、その臨場感をいかに伝えるかという手法で捉えられたその写真は、我々にいろんなことを教えてくれている気がした。

世界報道写真展は、現代の報道写真の展示。事件、災害の他に、家族や人のつながりを捉えたものも多く、昔の報道写真に比べて、記録という側面だけでなく、芸術性をも盛り込んだものになっているのだなと感じた。この展示が一番混んでいたようだった。それだけ人気のある展示だったのだろう。

駅まで戻ってコーヒーショップで一休み。次は新宿経由で丸ノ内線、新中野駅へ。
そこから5~6分のところ、住宅街の中にひっそりとたたずむように、そのギャラリー冬青はあった。

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ギャラリー冬青


ここで開催されているのは、渡部さとる氏の写真展。先日ご本人にちょっとだけお会いする機会があり、そこで今回写真展を開催するのだと教えていただいた。
やみくもに焼きこんだ高コントラストで粒子感のあるモノクロ写真が展示された写真展はよく見かけるが、それとは違い、氏の写真は非常に微妙なトーンが美しく、ひとつひとつに引き込まれるようにして見てしまった。
もうひとつこの写真展で参考になったのは展示の方法。サイズが統一され、一定間隔で並び、とても見やすい高さに一列に展示されていて、写真から写真へと視線を移すのに、とても心地がよかった。
また最近興味をもち始めた額装に関しても、非常に参考になった。

ギャラリー冬青のページ:http://www.tosei-sha.jp/index_j.html

なお、今回の写真展で展示されていた写真は、月刊 デジタルフォト6月号に掲載されています。
お手元にある方は今一度ご覧になっては?

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帰りはJR中野駅まで歩いて行った。中野はもうかれこれ2年位来ていないだろうか...
ほんとうに久しぶりだ。
で、中野へ来たら、やっぱりここには足を運びたくなりますよねぇ。

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あぶないあぶない....つい、買っちゃいそうになりました....ぎりぎりブレーキでしたね。

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コメント 4

がぁこ

報道写真って本当にその一瞬のタイミングを切り取って
その臨場感を見る側に伝えなくてはいけないので大変だろうなぁ~
あやうくナニ買おうとしたんだろう~(笑)
by がぁこ (2009-07-07 18:42) 

IsPhoto

がぁこさん
その場の空気までもが写し込まれたかのような写真の数々に、驚くことしきりでした。
じつはおもちゃにできそうなでっかいカメラがえらくいい値段で売っていたんですが、出番が極端に少なそうなのでヤメました(^^;
by IsPhoto (2009-07-07 22:58) 

ルッコラ

写真展、いいなぁ〜*^^*
ルッコラ、自分の変わり映えのない写真ばかり見てると
なにか新しい刺激を受けたくなっちゃいます〜〜^^;

最初の、お花だけ色のあるお写真、
カッコイイ・・・@▽@
by ルッコラ (2009-07-10 18:02) 

IsPhoto

ルッコラさん
いいですよ~、写真展。
自分の撮らなかった作風を見て、また新たなアイデアが湧いたり...
一枚目の写真は、そこに咲いている花だけがあまりにも鮮烈でしたので、ちょこちょこっといじってみました。お誉めいただき大変うれしいです。
ここの横のレストランにも一度入ってみたいのですが、なかなかねぇ....^^;
by IsPhoto (2009-07-11 00:51) 

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