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Adobe CS5 - Global Online Launch [写真]

100413-AdoveCS5Conf1.jpg

4月13日 午前0時からAdobe CS5 Global Online Launchというカンファレンスビデオの配信が開始された。
夜半の遅い時間からではあったが、およそ40分弱。飲み物を用意して、じっくりとカンファレンスを聞いてみた。
 
 
時間の制限か、かなり急ぎ足で新機能を紹介していたが、それでもその有用性は強く感じられた。以前よりクリエィティブ作業の効率化をうたってきたAdobeCSのバージョンアップだが、我々が一番よく触るPhotoshopについても、かなり驚きの機能が盛り込まれている。少し前から各所に動画で新機能がUpされていたので、その興味深い新機能の数々はある程度知っていたが、とうとうここまで来たかという感じ。
気になった新機能をいくつか....

--- MiniBridge
その名の通り、小さなBridgeである。マルチモニタでがしがし作業するレタッチャーなら必要無いかもしれないが、小さめのBridgeは私のようなノートユーザーでは使える機能かもしれない。それでも後に述べるHDR作成時の画像複数選択などでは使いやすそうだった。

--- HDR画像作成機能 ---
HDR Proと呼んでいたそれは、CS4までの32bit HDR機能よりも数段進歩した感じ。予想していた通り、今まで弱かったトーンマッピング条件の詳細な調整が、Photomatixの機能と同等かそれ以上になったような感じだった。実際に触ってみるまではその実態は不明だが、ノイズを低減させつつHDRを作成する機能などは、かなり使えそうな印象。HDRと言うと、絵画調の写真を生成するものと考えられがちだが、より自然な形で写真にトーンを盛り込んで行く手法は、すでに広告業界でもちらほら見受けられる。海外ではもう様々なケースで利用されているようなので、待ち望まれた機能の一つではないかと思った。

--- グレイン(粒状性付加) ---
新しく、グレインのスライダーが付加されていた。一般的にはフィルムの粒状感を出す目的で使われることが考えられる。Dx0で行っていたような機能が追加されたということか。また合わせて周辺光量落ちを表現する機能も付加された。

--- レンズコレクション ---
CS4までもレンズ補正という機能がフィルタに用意されていたが、さらに強化されているようだ。色収差の補正や周辺光量落ちの補正も含まれ、これをプリセットとして保存出来る模様。さらに、これらのプリセットはネット上で共有され、これらを自身のPhotoshopに取りこんで使用できるようだ。

--- Content-Aware Fill ---
コンテンツを考慮してフィル(?)とでも訳すのだろうか、石垣の前に立つ人物をラフに選択し、この機能を適用すると、人物が消えたあとに、もっともらしく背景に石垣が描かれて出てきた。実際に使うと、どうなるんだろう?興味はあるが、今のところちょっと半信半疑な感じだ。

--- Edge Detectionの機能 ---
Photoshopの長い歴史の中で、常に改善を続けてきた選択範囲の作成方法だが、今回も興味深い進化をとげている。その一つが、Edge Detection機能。言わば自動選択ツールの超進化版のようだ。うまく使えば、かなり有効だろう。

--- ナチュラルディストーション(自然に変形?) ---
今までの”自由な形に...”の変形よりもさらに進んだ変形機能だ。カンファレンスビデオの中では、”パペットワープ”と呼んでいたが、動かしたいオブジェクトにいくつかポイントを打って、そこを基準にスムースに変形していく機能。これはビデオを見ないとイメージが湧かないかもしれないが、たとえば水平に上げたモデルの腕を”少し下げる”などすることがクリック&ドラッグで出来てしまう。

新機能はこちらに紹介ビデオがある。
http://www.adobe.com/products/photoshop/photoshopextended/whatsnew/index.html

また、本日行われたカンファレンスのビデオは、以下のAdoveTVで見ることが出来る。
http://cs5launch.adobe.com/

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今回のカンファレンスビデオでは、Photoshopの新機能を紹介...と言いながら、フォトグラファーよりも、ほとんどはデザイナーあるいはレタッチャー向け新機能が多いと感じた。
これだけ画像をいじる機能が進化してくると、後工程で作りこめる絵の部分が増え、撮影のワークロードを減らすことにもつながるし、レタッチの工数も減るなどし、トータルの工数を減らすことには大きく寄与するのではと思った。
時間をかけて撮影場所を選び、じっくりとライティングを詰めてできあがる素晴らしい写真が必要とされるフィールド。それに比べてコスト面で有利な、さっくり撮影し後工程で希望するイメージを作り上げるという手法を用いる写真が必要とされるフィールド。Photoshopの進化は、写真制作の場面が多様化することを後押しして行っているのは間違い無いように思えた。








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コメント 8

cjlewis

う~ん、ずいぶんと進化した模様。
ウチはCS3なんで、アップグレード必須なんですが、OSがタイガ―なんで無理。ってワケで、一昨日、とりあえず、iMacをプチっとしちゃいました~
by cjlewis (2010-04-13 13:22) 

Takaaki_Naoko

こんにちは〜!
仕事柄、フォトショップ&イラストレーターを10年以上前から使用していますが、最近は新しい機能について行くのが、大変です(笑)
今回の機能は、写真をいじるのに楽しそうな感じですね〜。
う〜ん取り敢えず、家のPCをグレードアップしない事には、、、(笑)
(^◇^)



by Takaaki_Naoko (2010-04-13 17:50) 

IsPhoto

cjlewisさん
ウチもMacはG5+10.4.11のため、同じくCS3です。そろそろとは思っていたのですが、本格
的に考えないとなぁ。
Winの方は現在CS4で、CS5に対しても十分スペックを満たしているのですが....
う~ん、ウチも機材にはなかなか金をかけられない状況ではあるのですが、プチッとしたい
なぁ。(笑)
魔法使いの営業さんも今日来られたし、そっちにも設備投資しないといかんもので....

by IsPhoto (2010-04-13 22:16) 

IsPhoto

Takaaki_Naokoさん
ホント、新しい機能についていくのは大変ですよね。バージョンアップのたびに追加される
新機能について、いつも最初は懐疑的なのですが、実際試すとなかなか使える機能だったり
して、やっぱり重宝するんですよね。

by IsPhoto (2010-04-13 22:16) 

えがみ

PSD CS5、結構気になっています。
画像に関するあらゆる処理が可能なソフトとしては右に出るものがありませんね。
とはいえ現像だけなら、中判レンズのレンズ補正が出来るCaptureOneで間に合っているので、迷っています。

by えがみ (2010-04-14 23:49) 

IsPhoto

えがみさん
C1は、Photoshopとはまた違った魅力のあるソフトですよね。
まだVer5は試していないのですが、今度ぜひ一度試してみたいと思います。
by IsPhoto (2010-04-15 22:42) 

Ranger

出ましたよねぇ
こう次々と出ると付いていけません。
てか、まだCS2と3です^^
by Ranger (2010-04-16 12:31) 

IsPhoto

Rangerさん
なんかCSあたりからペースが速い気がしますね。”気がする”だけみたいですが。
私ももう一台の予備用NoteはCSですし...^^;
by IsPhoto (2010-04-17 10:22) 

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