川口和之 写真展 - 「PLATINUM FOREST」 [写真]
川口和之 写真展、「PLATINUM FOREST」を見に伺った。
川口さんとはいつもお会いしているが、写真展を拝見するのは初めてだったので、はたしてどんな写真が展示されているのだろうと大変楽しみだった。
今回の展示は、大都会東京の中に残された森を捉えたもの。都内にこれほど美しい森があったのかと、あらためて氏の視点の素晴らしさを感じた。そして今回の展示の一番の見どころは、すべて中判デジタルで撮影されているということだろう。
中判デジタルで撮影された写真展としては、商業写真の分野に関しては今までも数多く見て来たが、こうして自然を捉えた写真を、この大きさでしかもこの枚数、一度に見ることができるというのはとても貴重なことだと感じた。どの作品も、一眼とはまったく世界の違う深い解像感と、圧倒的な質感描写が印象的だ。
作品はPhaseOneとLeafで撮影されている。いずれもCaptureOneを通すことで同じ感じになるかと思ったが、それぞれの特徴がそこかしこに出ていてとても興味深い。
ご本人に作品について色々と伺っていたところ、年配のハイアマチュアカメラマンが氏に質問をされていた。
「長年風景写真を撮っているが、どうやってこの質感や色を出せるのか?」と。
デジタルバックを使っての撮影であること、そしてそれは、4x5を既に超える程の解像力を持つに至ったことなど、氏は丁寧に説明されていた。確かにずっと風景を撮ってこられた方なら、これら作品を見たら、この絵から出てくる風合いや力に驚かれること必至だと感じた。
川口和之 写真展 - 「PLATINUM FOREST」
2011年2月11日(金)~2月21日(月) 新宿 コニカミノルタプラザ
http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2011february/gallery_c_110211.html
デジカメWatchの記事
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/culture/exib/20110216_427148.html
2011-02-19 20:31
nice!(24)
コメント(4)
トラックバック(0)
う〜ん、これは、会場に入った瞬間、
別世界に入り込んだような圧倒感を感じそうな
写真展ですね。
レンズやカメラの解像度の進化によって、
より緻密な表現が実現可能な時代になりました。
だけど、解像度が高ければ高いほど
撮影者の繊細な表現力を求められるのも事実。
いや、はや、大変な時代になりました。。。
by cjlewis (2011-02-20 14:19)
cjlewisさん
遠目に見ても、その花や木々、そして特に水の存在感が感じられる写真
でした。
私もたまに中判デジタルで撮影しますが、一眼とは違った様々な配慮を
必要としますので、気合の入り具合がまったく違います。
撮影前の準備にも気を遣うし、データが大きいのでハンドリングも...
そういう意味では、フィルムの頃と似ているかも...
by IsPhoto (2011-02-20 17:58)
う”… 今日までだったんですね。
最近、立て込んでいて写真展の情報を調べていませんでした。
高画質の最先端を拝める機会はそんなにありませんから。
by えがみ (2011-02-21 23:26)
えがみさん
そうなんです。すいません。初日から行くなどしてお知らせ出来れば
よかったのですが、私も最初の週末はばたばたしていて....
Twitterでは告知をRTしていたのですが...
8000万画素にもなった中判デジタルの絵を、ラムダプリントで仕上げた
作品群でしたが、作品の美しさもさることながら、こういう展示はほんとに
なかなか無いので貴重でしたよ。
by IsPhoto (2011-02-23 00:19)