小澤 太一写真展 - チビッコハウスへようこそ! [写真]
小澤太一氏の写真展「チビッコハウスへようこそ!」におじゃましてきた。
アフリカ南部、南アフリカに四方を囲まれた国レソト。このレソトの孤児院の子供たちを撮り続けたもので構成された写真展。
ご案内を頂いた時に、タイトルからして、色々と考えさせられる、重いテーマの写真かと想像して会場に向かった。しかし、その写真はそれらの暗いイメージはまったく無く、子供たちの素顔が生き生きと表現された作品だった。鑑賞しているこちらにも思わず笑みがこぼれてしまうような、そんな幸せな気分にさえしてくれる作品だった。
中でも特に気に入った作品は、未来のミュージシャン...とでもタイトルがつきそうな、キーボードを弾いたり、何かの楽器らしきものを手に歌う子供たち。臨場感というだけでなく、彼らの未来までもが感じられるとても夢のある写真。
また、新聞紙で顔を隠すかのようにしながらデッキの上に横たわる少年の、超広角で捉えられたその写真は、その場の、いわゆる”空気感”というよりも、撮影者の小澤氏と被写体の子供の関係という意味での”空気”がとても感じられて、とても素敵な写真だった。
子供たちとサッカーをしながらボールが撮影者に飛んできて危機一髪!な写真も...
子供たちの顔はみなそれぞれにとても表情豊かで、写真全体を眺めたあとは、ぜひ近寄って一人ひとりの表情を見ることをお勧めします。
人に撮れない写真...とよく言うけれど、この写真群はまさに小澤氏でなければ撮れない...と思わせる作品であった。なぜ...その理由はこのあとのオープニングパーティ(パーチーと書かれていた)で明らかとなる。
さて、そのパーチーは、写真家土屋氏の司会で幕を開けた。
そして、レソトの孤児院での撮影の模様のビデオが上映された。見ていると、小澤氏は完全に溶け込んでいる...というか、本人がまさしくチビッコになっている印象。やはり皆そう思うのか、司会から”子供たちは小澤さんのこと子供と思ってるみたいに見えますが...”の問いかけに、”完全に子供とは思っていないでしょうけど、他の大人に対するのとは明らかに違う接し方をしてきましたね(笑)”と。いやはや、そこがチビッコたるゆえんなのでしょう。
会場では、多くの人が食い入るようにこのビデオに注目していました。
ビデオが終了した後は、様々な方からのお祝いの挨拶が続く。
こちらはフォトテクニックデジタルの編集長。
トンボ田中氏からのお祝いの言葉とエール。
多くの写真家が集まり、大変にぎやかなオープニングでした。
小澤太一 写真展 チビッコハウスへようこそ!
2011年7月28日(木)~8月3日(水) キヤノンギャラリー銀座
2011年9月1日(木)~9月7日(水) キヤノンギャラリー梅田
2011年9月15日(木)~9月27日(火) キヤノンギャラリー仙台
2011年10月13日(木)~10月26日(水) キヤノンギャラリー名古屋
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/kozawa-chibikko/index.html
2011-07-31 19:50
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コメント(6)
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銀座は3日までなんですね、ISOがなければ。。。
土屋さんの後ろにいる時の小澤さんが、なぜかうまい棒食べてるみたいに見えましたw
by MI_GR_ (2011-07-31 21:25)
MI_GR_ さん
うんうん、見える見える!確かにうまい棒食べてるみたいに見えるよ~w
by IsPhoto (2011-07-31 22:20)
伝えたいものがある、コンセプトがハッキリしていると展示される写真の表現も違うのでしょうね。
日本は経済力が衰えたとはいえ依然として平和なので、地球の裏側の国にも興味を持ってもらいたいものです。
by えがみ (2011-07-31 22:39)
えがみさん
ホント、とても素敵な作品の数々でした。
レソトってどういうルートで行くのだろう?と思って聞いてみたら、タイ経由で行かれたらしいです。色々なお話し聞いていると、アフリカにも行ってみたくなりました。
by IsPhoto (2011-07-31 23:15)
いかなる状況にあっても笑顔でいられる事ってスゴい!新しい何かに触れる時には今までの概念とかは役立たないというか捨てないと真実は見えないのかも知れませんね。ファインダーを通して見えてくるものは自分の心かも知れないですね。
by ぱぱくま (2011-08-01 07:46)
ぱぱくまさん
笑顔って大事ですね。笑顔であるかそうでないかだけで、人の印象って全然違いますしね。コドモたちは笑顔の人に寄って来ますし...
by IsPhoto (2011-08-03 00:25)